子供の脳を狂わせる食事の問題 その2

34年も前に『子どもの脳を狂わせる食事の問題』を取り上げた書籍『今の食事が子どもを狂わせるーアメリカ上院栄養問題特別委レポートが警告』(今村光一、小野寺暁子共著。主婦の友社刊)

化学物質を、これでもか、これでもかと取り入れ、遺伝子組み換えの作物と、電磁波障害の三重苦で、悲鳴を上げている現代の文明社会は、一回滅亡するしかないのでしょうか!!特に日本人の化学物質と電磁波に対する鈍感さは、海外では信じられない程のレベルの低さです。

書籍のP14「カナダでは学校給食から食品ケミカル(化学的な食品添加物)を全面追放した」を全文そっくり転載いたします。

カナダは健康問題には最も熱心な国でM委も実はカナダ政府の健康政策を大いに参考にしています。そんなカナダの小学校ではもう7~8年前に食品ケミカルの全面シャットアウト作戦を展開しました。食品ケミカルとは食品添加物―保存剤、着色料などとして食品の中に入っている化学物質のことです。カナダの小学校では、こういうものが子供たちの体に入らないようにするために給食はもちろん、子供たちの口に入るものはすべて自然な手作り食品にしたのです。

その結果はどうだったか?子供たちは落ち着きも集中力も増加し、勉強もよくできるようになったのです。現代っ子が落ち着きや集中力に欠けることは日本でもよく話題になり、小・中学校の先生は口をそろえてそれを指摘します。カナダやアメリカでも過運動児とか学習不能児のことが大問題になっています。過運動児とは3秒間もじっとしていず、ちょこまかと無意味に動き回る子のことで、当然注意力も散漫になり集中力などはゼロになってしまう子のことです。実は20年くらい前から日本でも増加が話題になってきている自閉症児も、瞬時もじっとしていない過運動児です。過運動児は当然学習不能児にもなってしまいます。

アメリカでは過運動児やその傾向のある子が500万人以上いるといわれ、またカナダでも児童・生徒の5~10%はそうだといいます。日本でも、そんな調査がされていないだけで、かなり多くの過運動児、学習不能児がいると考えねばなりません。

さて、このような過運動児の原因が食品ケミカルだとすればきわめて重大な問題です。過運動児と食品ケミカルの専門家ファインゴールド博士(米、カイゼル・パーマネンテ研、アレルギー学者)はこう言っています。「過運動児の40%は食品ケミカルが原因だ。これは食品ケミカルを使った動物実験の結果からも推定できることだ」そして実際に博士は食品ケミカルをシャットアウトした食事によってこういう子の治療に目覚ましい効果をあげています。

博士らの努力によりアメリカでは食事が子供の心と関連のあることはいまや常識になってきていると言っていいでしょう。その証拠の一つとしてアメリカで最大の発行部数を誇る権威誌『ウォール・ストリート・ジャーナル』の連載記事を紹介するのも読者の皆さんの理解に役立ちそうです。

同紙はもう7年も前に、栄養と精神の関連についての連載記事を大きく掲載しています。この記事ではたとえば「チョコレートも人によっては犯罪を犯させることがある」といったようなことが書かれています。これはチョコレートによる食品アレルギーが脳を狂わせ、衝動的な犯罪を犯させることがあることを説いたものです。つまり、心を狂わす脳アレルギーという新しい問題として食事をとり上げているのです。また、この連載の中には食品ケミカル・シャットアウトの食事に切り替える学校や施設がアメリカでもふえ始めていることが報告されています。心と栄養の関連は、もう常識になってきたということです。

食品ケミカルによる過運動児も一種の食品アレルギーのようなものですが、ファインゴールド博士はこう言います。「食品ケミカルの生産量の増加に比例して過運動児などもふえてきた・・・・。」食生活が悪い方向へ変わったことが問題児をふやしたというM委の結論の最もわかりやすい例が今あげた食品ケミカルの場合でしょう。そしてこのほかにも、登校拒否などの困った現状の背後には食生活の変化が指摘されています。

*********以上 転機*********

なんと、42年も前にカナダ政府は改革に踏み切っていたのです。

我が日本は世界で、ダントツの食品添加物の使用については「金メダル」です。羽生君も紀平さんも及びません。ぶっちぎりの第一位です。以前の田村豊幸先生の部分を読み返してほしいです。また、盟友の船瀬俊介氏の180冊余りの書籍を手に取って欲しいです。

『奇形児はなぜ。妊娠してからでは遅すぎる』その1

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