体温37℃の奇蹟!!!

『体温37℃の奇蹟!!!』 

 平熱が37℃あると免疫力は最高です。1℃下がると30%も免疫力が落ちると言われています。 

尊敬する医師真弓貞夫先生(1931年生まれ、東京医科医師大学卒業)は、戦後厚生省から要請で東京都内の児童の体温測定をしたところ、ほとんどの児童が37℃台の体温であったと、講演で語られておられました。 

 ところが、子供たちの体温がどんどん下がりはじめ、それと共にアトピー、喘息、花粉症などのアレルギー疾患が増え始めたというのです。 

真弓先生は、東京・吉祥寺で1961年から小児科医院を開設して多くのアレルギーの子供たちを改善させ、数多くの書物を執筆されております。是非ご一読を・・・。 

 

 さらに、もう一先年亡くなられた潟大学大学院医学部教授だった安保徹先生の『体温免疫力』(ナツメ社刊 1500円税別)は、 

序章では、人生は、免疫細胞に支配されている。 

そして第二章は、低体温が万病をつくる。』であります。 

マスクと手洗いを必死に実行している世界中人々に、平熱を37℃に近づける努力をしませんか!!! 

と申したいと思っています。 

医師石原結実先生と『氷は毒だ』とまで言い切る西原克成医師のことは、すでにお伝えしてあります。 

 

 そこで今回は『37℃の奇蹟』題して、大阪大学の三名の先生たちの凄い研究をご紹介させて頂きます。 

8年も以前に、こんな「生体防御応答の秘密」発表がなされていたのです。驚くべきことです。 

 

『体温を上げてバイキンから身を守る仕組みが、わかった』いうのです。 

 

以下 大阪大学のホームページより引用 

************** 

2012年5月9日(水) 

水素イオンを通すタンパク質がペアで働く仕組みを原子レベルで解明!!! 

===体温を上げてバイ菌から身を守る仕組みが、わかった=== 

 

<<リリース概要>> 

 大阪大学の藤原祐一郎助教、岡村康司教授(医学系研究科生理学講座(統合生理学))、中川敦史教授(蛋白質研究所)の共同研究チームは、我々の体がバイ菌を退治する際に、水素イオンを通すタンパク質の2つが互いに合体し、体温に合わせて体内のpHをコントロールする仕組みを原子レベルで明らかにしました。これは、我々が感染時に発熱することによる生体防御応答を考える上でも重要な発見であり、英国Nature Communications誌(5月8日16時00分グリニッジ標準時)に発表されます 

 

 

<<研究の背景>> 

 水素イオンは酸・アルカリバランスの調節や生理活性物質の原料となるなど生体にとって重要な働きを担っています。 

我々の体はバイ菌を退治する際に、武器として活性酸素を作っていますが、このときに大量の水素イオンが細胞内に残り、そのままでは活性酸素を作り続けることができません。この水素イオンの、いわばベントとして働いて活性酸素の産生を維持するのが、細胞膜に開いた水素イオンの通り道(水素イオンチャネル)です。 

 

これまで、この水素イオンチャネルは2つがペアとなり機能する事は知られていましたが、「どのように合体するのか?」「なぜ合体するのか?」といったことはわかっていませんでした。大阪大学の研究チームでは、2つの水素イオンチャネルが合体する領域を発見し、その原子構造を兵庫県播磨にある大型放射光施設SPring-8 大阪大学蛋白質研究所ビームライン(BL44XU)を使用して解明を進めたところ、螺旋状に合体する領域の構造は体温(37°C)付近でほどける性質を示すことがわかりました。 

この合体する領域を介して2つの水素イオンチャネルが互いの状態を見極めており、これによって水素イオンの通り方が体温付近で最適化されていることを明らかにしました。 

 

<<本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)>> 

 本イオンチャネルは心疾患、神経疾患、糖尿病など、種々の疾患に関連したタンパク質で、近年薬剤開発のターゲットとして注目されています。原子レベルで生体内タンパク質の「形」と「働き」を解析した本研究の結果は、医学的に意義のある発見であるとともに、多種のイオンチャネルに共通する原理の究明に繋がり、今後、神経系や免疫関連疾患の治療薬の開発への道を開くものといえます。 

 

<<論文掲載情報>>
Fujiwara Y., et. al.
The cytoplasmic coiled-coil mediates cooperative gating temperature sensitivity in the voltage-gated H+ channel Hv1
「電位依存性プロトンチャネルHv1の細胞内コイルドコイルは2量体のゲーティング歩調を合わせ温度感知機構を担う。」 

Nature Communications3, 816 (2012) published online 08 May 2012 

 

<<特記事項>> 

 本成果は、文部科学省「ターゲットタンパク研究プログラム」http://www.tanpaku.org/による研究として得られました。 

 

<<参考URL>> 

http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/phys2/okamura/index.html 

 

藤原助教の研究成果が新聞・テレビ報道されました。
掲載メディアはNHK産経新聞(朝刊2面)読売新聞(朝刊22面)、時事通信、日経産業新聞(朝刊7面)。 

 

****** 

阿部一理 記 

 

以上 少し長い引用でしたが、真弓貞夫・安保徹・石原結実・西原克成医博たちの健康法を裏付ける貴重な研究と思い、今回お知らせいたしました。 

 

100年前のスペイン風邪(世界中で2000万人とも、5000万人とも言われた死亡者数)の折、日本人の死亡率が西欧に比べて1/15くらいと低かったのを後年調べた研究で『和食』が原因であったと発表されているそうです。 

 味噌や納豆・漬物に代表される発酵食品 

芋・きんぴらゴボウ・海藻の摂取による食物繊維の豊富さが 

入浴や、清潔な生活(靴を脱いで家の中に入る等)と相俟っての効果であったのでしょう。 

 

それにしても平熱が37℃あれば、ウィルスにも細菌にも負けない身体になる。それこそ疫を免れる『免疫』の究極であります。冷たいモノを慎みましょうね!! 

コメントする

CAPTCHA