生命を創り出すモノ

 この度「ソマチッド」を勉強し直してみました。 

ますは「ソマチット」ではなく『ソマチッド』に名前を統一した方が良いと思います。 

 ソマ(soma)は、すなわち生命体。 

 チッド(tide)は、その生命体を創り出す、と言う意味であり、共にギリシャ語がその語源です。 

『ソマチッド』には、文字通り『生命を創り出す小さな要素』と言う意味が込められています。 

そしてさらに、ガストン・ネサーン氏の世界唯一とも言われている高性能顕微鏡『ソマ(・・)トスコープ』で詳細が明らかになった『小さなモノ(チッド(・・・))』の合成の意味も含まれた命名のように思われるからです。 

 

 次に、ガストン・ネサーン博士の呼び名ですが、フランス語の発音に近い「ネサーン」で統一した方が良いと思います。『ネサン』の表記が多く見受けられますので。 

この辺の詳しい経緯は、稲田芳弘氏の『ソマチッドと714Xの真実。ガストン・ネサーンを訪ねて』(Eco・クリエイティブ発行。2009年11月30日 改訂版発行、2500円税別)に譲ります。 

 

 3番目に、ネサーン開発の「ソマトスコープ」の顕微鏡の存在についてです。 

電子顕微鏡は、倍率は高いのですが、生きて動くソマチッドは観察できないのです。では「ソマトスコープ」の性能はというと、倍率3万倍、分解能は150オングストロームです。 

この顕微鏡の開発なくして、ネサーンの功績もソマチッドの研究もなかったかも知れません。 

聞くところによりますと、高性能な顕微鏡の開発はタブーであったらしいのです。 

生物学の基礎が根底から覆るような発見が出現すると困る事になりますからね。 

 

現実に、ガストン・ネサーンの、ソマチッドの正体を明らかにする業績は、科学・生物学・医学の世界を根底から揺るがすことになってしまったのですから・・・。 

ドイツの有名な光学機械メーカー「ライツ社」の熟練工たちの協力があって完成した世界唯一の独創的なモノです。この顕微鏡があって血液を観察した時、赤血球の1/40の大きさの物体をブラウン運動をするタンパク質などと選り分けて、「ソマチッド」の正体を明らかにしたのでした。 

不思議な生命体であるソマチッドは、命あるものすべてに備わっていて、さらに石や土の中にも存在が確認されています。そして高温でも、強酸でも、放射能でも死なない、不滅の生命体であり、ネサーンは培養に成功しています。 

 環境や条件が悪くなると別なものに変化し、環境や条件が良くなると元に戻るというのです。しかも赤血球から自発的に発生するのを観察しているのですから、赤血球の元は何かを押さえることが大切になります。 

『食が血となり、血が肉(細胞)となる』の大原則がここに来て肝になって来ました。(腸管造血説の千島・森下学説が重要になって来ます) 

 

ネサーンは、健常のときのソマチッドは、「3パターン」の形態内に留まり、免疫力が低下したときには、健常時のパターン変化ではなく異常な新たな「13パターン」変化が見られ、合わせて「16パターン」の形態変容を「ソマチッドサイクル」と名付けたのでした。 

人体内での異常なソマチッドへの変容は、ガンをはじめ、さまざまな病気が免疫力の低下で起きる事から分かる通り、氷を食べて腸を冷やすなどの不自然な生活習慣の結果なのです。 

 ネサーンの偉業の1つは、先の「16パターン」を発見したことであり、悪い条件を元に戻すために「714X」と名付けられた薬剤を開発し、末期がん患者・エイズ他、各種の難病の患者を救ったことでした。このあたりの詳細な経緯は『完全なる治癒』(クリストファー・バード著、上野圭一監訳、小谷まさ代訳、徳間書店刊)と、先にご紹介しています稲田芳弘氏の書物にあたって欲しいと思います。 

 

わが国でも多くの関係者が推理・推論を重ねて研究しているうちに、かえってソマチッド情報は混沌とし『ソマチッドの真実』は見えなくなったようにも思います。 

 ネサーンの実績としてネットでも見られる通り、1000人の末期がん患者のうちの750人が完治というのも、ネサーン自身が50%と修正しているくらいです。(それにしても凄い治癒率です。と云うのも、ネサーンのところに来た患者は、すでに西洋医学の三大治療を受けたのち、もう手の施しようがなくなったほどの本当の末期状態の人が数多く含まれていたからです。) 

それとネサーンは、肉体面だけではなく精神面の霊性・知性・感情面のバランスや安定感を大変重要視していました。この点も見逃されがちですが『ガンを悪魔』と考えるか、自分の生活習慣の過ちを教えてくれる喜ばしい「警告(天使)」と考えるかによって、まるで精神状態が違ってきます。因みに桜沢如一先生の著書「ガンは人類の仇敵か恩師か」(日本CI協会刊)があります。 

 

この心の在り方が免疫力には大きく関係して来ることは近年ずい分明らかになって来ております。恨みか感謝かは、大変な違いであります。さらに付け加えるとしたら「ただ一口に==玄米食==」と言っても、24時間水に浸けて炊く事によって、発芽毒(アブシジン酸)を消去してから食するのと、浸水しないで炊いたモノとでは『天地の開き』があります。ですからマクロビの実践と一口に言っても、単純ではありません。 

ネサーンは医師法違反の裁判で母国フランスを追われるように移住したカナダでの、それはそれは酷い謀略と言っても過言ではない戦いを勝ち抜いたのでした。 

あの無罪判決がなかったらソマチッドの認知は、気が遠くなる程遅れただろうことは想像に難くありません。陪審員たちを説得した10人の証言者たちの件(くだ)りは、真に迫るモノがあります。稲田さんの本を是非手に取って、じっくり読んで頂きたいと思います。 

医師ではない者の健康指導家の一人として、私阿部一理も他人事ではありません。ネサーン自身も言っている通り「714Xは、ガン細胞を直接攻撃するものではありません。低下した免疫力を高める方法の1つです。その正常な免疫力は、ガン細胞が存在できない環境を作るのです。その状況がソマトスコープでハッキリと見て取れるというのですから、凄い発見です。 

ガストン・ネサーンは『ソマチッドを食する』ことまでは語っていません。ソマチッドを食品として摂取することが出来、その食品に優劣があるのは、ネサーンの発見した事実や理論とは違ったステージの話なのです。 

 

 ここをしっかり押さえておかないとネサーンの功績や理論を混乱させてしまう事になりかねないと危惧致します。 

DNA以前に遺伝情報を伝える存在としてとらえられたソマチッドは、もしかすると無生物から生物への進化の過程のミッシングリング(失われた輪)に充たるモノかも知れない、と言う件(くだ)りは正に戦慄を覚えるほどの衝撃でした。 

そして、そのソマチッドが人間のみならず、地球を再生する不死の生命体であるかも知れない、というロマンや謎解きが始まるのだとしたら、ワクワクしないでは居られません。 

『論より証拠』ではなく『論と証拠』が大事です。 

食べてソマチッドが増える特別なモノで健康改善になるなら大変な朗報です。 

 稿を改めて、そのことは書いてみたいと思います。 

 

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