身近な酵素の働き

今なぜ「酵素」が注目されているのか?

今日の医学会では、「活性酸素やフリーラジカルによる生命組織の酸化が、多くの生活習慣病や老化に深く関わっている」と言うのが定説になっています。中でも特に毒性が強い「活性酸素であるヒドロキシルラジカル(・OH)」は、細胞に強いダメージを与えると言われています。

抗酸化力を高めて防衛する事は、最も重要です。活性酸素を中和する有効な元素は「水素(H)」です。細胞の中でエネルギーを作り出しているのは「ミトコンドリア」と言う細胞内小器官です。

ミトコンドリアは、食べ物から取り出したプロトン(水素イオン:H)と、呼吸によって取り入れた酸素(O₂)と反応させる事によって、神経細胞を興奮させたり筋肉を収縮させたり肝臓に作用させたりと、自動車のエンジンのように最も重要な働きをしています。

つまり、ミトコンドリアはエンジンの役目をして「ブドウ糖」と「酵素」と「酸素」を使って『アデノシン3リン酸(ATP)』と言うエネルギーの素を作ります。どんな生命体もエネルギーがなければ生きていけません。ミトコンドリアの活性に「酵素」は必須となります。

酵素は「生」に含まれている

火食は過食に通ず

ヒポクラテス

火を通した食事は美味しい。だから食べ過ぎてしまう。その結果酵素を浪費して、病気に近づいてしまう。

一生の間に合成できる酵素の量は遺伝子に規定されており、年齢とともに減少していく

エドワード・ハウエル博士(米国)

身近な酵素の働き

「酵素」と聞いて身体にどんな働きをしているのか?ご存知でしょうか?

  • サンマに大根おろし

    大根には魚のタンパク質を消化するのに必要なジアスターゼという消化酵素も多く含まれています。

  • とんかつに山盛りのキャベツの千切り

    キャベツには肉のタンパク質の消化に役に立つ酵素が含まれていますが、胃腸を整えるキャベジン(ビタミンU)も含まれています。

  • メロンと生ハム

    メロンに含まれている酵素が消化を補助してくれる。

  • 酵素入り洗剤

    洗剤では落ちない衣服の汚れを、酵素の作用で分解しきれいにする。

  • 蛍の光

    なんと「ルシフェラーゼ」と言う酵素の働きで光っているのです。

  • 妊娠時の子宮

    子宮は妊娠すると大きくなり出産すると小さくなる。これも酵素の作用だそうです。

不思議な人間の細胞の機能は、まるで酵素が無いと働かない事が分かりますね・・・・酵素は、細胞の水の中での化学反応を生体触媒として促進しているのです。

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