病気の大半は『塩ヌケ』

 食の間違いの最たるモノの一つに、『塩の問題』があります。 

「美味しさは塩が決め手」と言うNHKのテレビ番組は面白く有意義でした。 

 その塩が「高血圧の原因」「ガンの原因」だと目の敵にされて、減塩運動に邁進している姿はコッケイを通り超し『亡国への道、まっしぐらの日本人』と思えてなりません。 

 作家 大岡昌平の代表作『野火』には、塩を摂取できなくなったとたんにバタバタと死んでいく敗兵たちの姿が描かれています。 

 塩は人間の生理の根幹を司どっています。ホメオスタシス(人体生理の恒常性)のカギは塩です。ですから動物たちの塩好きはハンパではありません。 

 そこで以前の記事の一部をご紹介いたします。 

  

************** 

「森下自然医学」200612月号に『命を支えるもの』 

★命の星・地球の視点で塩をみる 中村陽子さん★の内容をご紹介致します。  

 

一読してその卓見に驚愕。ナント10年以上の前から、地球環境が破壊のどんどん進み、人間の身体にも多くの狂いが生じていました。その人間を含む動物の生命が、植物によって支えられているという状況に気づいていないことに残念さを感じます。  

  

■塩なしでは生きられない。  

このように植物は自ら必要なミネラルをつくることができますが、私たち動物は、塩なしには生きられません。『塩戦記』という第二次世界大戦の東ニューギニアで、後方補給を断たれた師団の軍医さんの手記があります。それよると、粉みそ、粉醤油、塩という兵糧がなくなると体液がつくれないため、食べても戻し、全ての機能が衰弱し戦列から落伍して、涙も出ずに死んでいくしかなかったそうです。 

また、塩というのは、体力や精神力に大きな影響を与えるため、人間を制御管理するのに使われてきました。特に戦時には、塩を食べた軍隊は強くなり戦争に勝ち、また戦争が終わって占領地の治安を守るときは、塩を減らして兵隊をおとなしくさせたといわれています。  

  

 塩は、人間にとって、内なる海である体液をつくるのに欠かすことのできない材料です。単なる栄養素のひとつではありません。人間の体内で、食べたものが3637℃の低温で燃えて熱量に変わるのは酸素のおかげで、1つの生体反応に付き、1つの酵素が働いています。体内の数千の酵素を動かしているのが、微量元素だといわれています。ですからどんなに微量でもなくてはならない元素であり、それはまだ人間の科学で解明されておらず、わかっている部分だけを頼りに、マンガンが足りないからマンガンだけ、亜鉛が足りないから亜鉛だけ、というような摂り方をしても無駄だということです。  

  

■体内にある「内なる海」  

 地球を循環する水により、全ての要素が溶かし込まれている海の水は少しずつ濃くなっています。その過程の中で、海の水の塩分濃度が、0.850.88%、ちょうど母親の羊水と同じ頃に、人間の先祖が現れてきたといわれています。そして人間は、その時の海を血液などの体液という形にして常に内なる海として体内に抱えて、陸の生活をしているのです。体液の中でも最高のものはやはり羊水でしょう。人間の受精卵は、羊水の中の10ケ月間に数十億年の進化をたどります。  

  

 その羊水を初めとした人間の体液のミネラルバランスが狂ってくると、健康を維持するのが難しくなってきます。現代人のミネラルバランスが狂ってきている大きな原因は、ほとんどの日本人が摂っている塩が過度に精製された塩化ナトリウムが99.6%以上の塩であるということと、添加物の塩をたくさん摂っていることです。 

  

添加物の塩とは、例えば、加工食品の原材料のところに書かれていえるアミノ酸とはグルタミン酸ナトリウムのこと、酸化防止剤とかビタミンCと書かれているのは、アスコルビン酸ナトリウムのこと、発色剤は亜硝酸塩、リン酸塩というように、ほとんどの添加物はナトリウム=塩です。これは体液を作る良い材料にはなりえないばかりでなく、体内で分解される時、カルシウムなどのミネラルを使ってしまい、バランスをさらに崩す原因になります。これは摂ってはいけない悪い塩です。  

  

 それでは、体液をつくる良い材料になる塩は、どんなものでしょう。それは、命を動かす全ての元素が体液に近いミネラルバランスで入っている塩ということになります。その塩の理想的な摂取の方法は、塩そのもので摂るよりたくさんの有機物や酵素や菌の体を通ったもの、醸造発酵してつくる味噌や醤油、自然海塩でつくった梅干しや沢庵や漬け物などがいいのです。料理に使う塩も自然海塩がいいのですが、そのまま直に振りかけて摂る時は、良く炒ったものがいいのです。  

  

 冒頭でも述べたように、地球の土や水、空氣のミネラルバランスが地球の生態系を決定しているように、体液のミネラルバランスが、体内で働く酵素や菌の種類や数を決定しています。ですから、内なる海は数々の悪条件に適応してきた物凄い生命力を発揮する力を持っているので、人間はかなり厳しい環境の中でも健康に生きられるし、多くの病氣から立ち直ることができるのです。  

  

***** 

 次に『万象の根源』という書物で苗代清太郎氏(古事記の研究家)は『塩ほど大切なものはない』と言い切っています。 

 その一端も以前投降していますが、改めてご紹介致します。 

  

*********** 

病気の大半は『塩ヌケ』  

塩の重要性について考察してみます。  

 成人病の原因は「塩分の過剰だ」と言わんばかりに、塩が目の敵にされています。ことに、高血圧、糖尿病、腎臓病、心臓病などは、どのお医者さんも、口を揃えて、『塩を控えなさい』と言います。その通りにして治ったという話はトント聞きません。  

 

 塩気の効いた食養の基本食(玄米、ゴマ塩、キンピラ、味噌汁、梅干し等)をしっかり実行しますと、早ければ三日くらいで、遅くても二週間から三週間くらいで血圧は正常に戻ります。そのときの塩分摂取の適量の目安は、本人が美味しいと感じる程度の塩分で十分です。  

 塩というものの大切さについては、現代西洋医学がそれをなおざりにしているというよりも、むしろ、その重要さに気づいていないようなのです。私たちの食養と現代西洋医学とでは、まるで逆ではないか、と思うほどに塩についての考え方に大差があります。以下にいくつか塩についての重  

要な点をお話してみたいと思います。  

   

動物も好んで塩を摂る  

 猿たちの、俗に言われる「ノミ取り」は、汗が固まって結晶した塩をより出して食べているのだそうです。  

 動物園でいちばん多く塩を消費するのはカバで、一日に560gも摂るそうです。こんなに塩好きですから、アフリカで生捕られる時、小川の岸辺の干し草の上にまかれた塩につられて、ついつい檻まで誘導されてしまうという話は、夕方塩を盛られた飲み屋さんへ、誘導されてついつい立ち寄ってしまう人間と良く似ていることは、おかしくなってしまいます。  

 塩分の不足した鹿が、小便ツボをなめて塩分を補給したがる習性を利用して、そこをねらって猟をするという話になると、さながら人間なら『塩のエレジー』として、歌にもなりそうな残酷物語です。  

 また、牛が塩を好む事を知っていて、我が家の玄関先に塩を盛り、牛車に乗って何人もの夫人のところを牛の歩みにまかせて通う皇帝を、自分のところばかり通わせたという、昔の中国の賢夫人の話はとても有名です。  

 塩の重大さと共に、そんな重大な塩を、生物は何故に排泄してしまうのか?という疑問も湧いてきます。  

   

生きていることの根元はいったい何か?  

 苗代清太郎氏は、『万象の根元』の中で次のように述べています。  

霊番元素と生命(いのち)より  

第一章「塩のハタラキ」を抜粋転載致します。  

******  

 塩には世にも不思議な「霊番元素」があるのです。いづれ科学者も、この霊番元素を追い詰めるでしょう。すべての元素、すべての物質の母体となる、霊番元素のハタラキを説明して行けば、各人の人生観や生命観が根底からくつがえされ、科学も医学も素足で逃げ出して了うと言う代物で、驚異的な「新発見」として、昭和30年春4月花咲く桜の頃に登場し、偉大なる貢献を人類社会に齋らすと言うのです。塩の中にふくまれたこの霊番元素のハタラキによって、地上の生物は、その生命を育てているのだと説明するのですから、神様の天地創造の秘密を探り出し、その根元をつきとめたと言うことになります。  

   

 ではその霊(零)番元素の性格を述べましょう。平均寿命は1000万分の1.4秒で、10億分の1秒で尽きる時さえあるといわれます。生まれたその時に光に変わるポジトロニウム、物質、電気、磁気、光と言う特性を一身に担っているので、すべての原子の母体と言われ、水素の1000分の1とかでゼロに近い原子です。霊番元素の正体は陽電子、電子、光子のトリオで放射性ナトリウムが放つ、陽電子と電子との組み合わせで生まれる元素だと説明します。これは科学者の研究発表です。  

   

 人間が生きて行くためには、塩は絶対に必要なものである事はご存知の通りで、塩がなければ一日たりとも生きる喜び、生への歓喜はないものです。身体から塩を少なくすれば、ブクブクふくれた病人になります。(中略)  

何が故に、この身体から塩を放出するのでしょうか。そんなに必要な塩であるならば、捨てる必要は、毛頭無いはずだと思いませんか。  

   

 口から入れた塩を全部出すのか。それとも何%かの塩が使われているのか知りませんが、必要な塩なら捨てることは無いはずです。こんなに重宝な塩であるのに、なんで捨てなければならぬ訳があるのか、汗や便にして、惜しげなくどんどん捨てているのがお互いの身体です万事に粗相のない神様の思惑ですから、塩を捨てなくても良いのであれば、捨てないように初めから、身体を創造してあると思いますが、勿体無いこの塩を捨てる所に、捨てねばならぬ理由があり、何かそのところに秘密が蔵されてあるかも知れません。それで塩を取り入れては塩を捨てる、この造化の神秘の扉を開けてみましょう!!  

(中略)  

 ご存知のように、塩は塩素とナトリウムの化合物です。ナトリウムは常温でドンドン燃えます。お腹の中でもドンドン燃えます。ナトリウムは発火点が低いから、処きらわず火を出して燃える、実に油断のならない物質です。  

  

 燃えるという事は原子核が熱せられて温まり膨張し、冷えては収縮する時にハジキ出された電子が光となり、電子となって飛び去る現象だと科学者は説明します。塩から分れた分子の原子核に寒暖が急激に作用すれば、熱くなったり光ったりして遂には燃えたりしますが、 

 塩の中から出るナトリウムの原子核には「霊番元素」が含まれおり、この霊番元素が人間の「生命の火」を育てて行くのです。だから生命のあるものは、塩がなければ絶対に生きていけません。 

 天から降る雨も塩核が母体となっているのです。塩がなければ、生命あるものが出来ないと言っても過言ではありません。  

  

以上『万象の根元』より抜粋。  

  

********** 

阿部一理(記) 

 良い塩がドンドン集まってきています。それをアナタに合うかどうかを『筋力テスト(キネシオロジー)』で探ってみると実にオモシロイ!!! 

 有害物質に毒された体には、本当に力のある塩と少量でも良いから、毎日しっかり摂りたいものです。オーリングで試し下さい。 

コメントする

CAPTCHA