食について
世界三大長寿郷
- コーカス地域の一滞(東にカスピ海、西に黒海に囲まれた山脈)
カスピ海ヨーグルトで有名になりました。 - ビルカバンバ(南アメリカのアンデス地区)
- フンザ地方(パキスタンの北端地区)
そして、この三大長寿郷に匹敵するぐらいの長寿郷は、中国のベトナムにほど近い広西チワン地区の「巴馬」(バーマ)です。この地区は100歳を超えても、なお健康で生活している”不老神仙”の里であります。
その長寿の鍵が「麻の実とそのオイル火麻油」なんと毎日45gの麻の実を「朝」から摂っているようです!!
「食の麻」の成分等について少しお話をします。麻の実は、「七味トウガラシ」の中の一番大きい実です。麻の実を使用した郷土料理や加工食品(ヘンプオイル、麻のミルク、麻おから等)も多くあります。
麻の実は、良質の必須脂肪酸(オメガ6、オメガ3)が多く含まれております。現代の私たちの食生活は、油の悪さで健康を大きく害している事が分かりました。山田豊文氏の「病気がイヤなら『油』を変えなさい」河出書房新社 1600円税別
最近では「麻の茎の成分CBD」の成分でビックリするような体験をしている方も多いようです。その麻の茎の成分「CBD」についての概略をご案内致します。1990年前後に、マリファナの特異的受容体(CB1レセプター)が脳内にある事が発見され、ついで「内因性カンナビノイド」と呼ばれるマリファナ様物質が脳内で作られることがわかりました。
さらに2001年には、別の内因性カンナビノイド(2-AG)が逆行性に神経伝達を制御する事が分かり、その受容体(CB2レセプター)が免疫細胞や末梢神経にも存在する事が分かりました。その制御機能の事をエンドカンナビノイドシステム(ECS)と呼びます。
例えば、ちょっとケガをした時痛みを感じます。大きな事故(交通事故等)に遭った時は、ちょっとのケガの痛みの何百倍もの痛みを感じます。あまりの痛さに気を失わないように「脳内マリファナ(脂質メディエータール)」が出て痛みを大きく感じさせなくなるような仕組みがあります。これが「ECS」です。
また、内因性ECSは、細胞膜の脂肪酸から作られている事も分かりました。その後ECSは、脳のみならず、肝臓、筋肉、脂肪など様々な臓器の機能を調節している事がわかり、現在では体内の恒常性を保つ重要なシステムの一つと考えられています。
さて、ECSは細胞膜の機能、即ちサイトカインと受容体の反応を利用して作用します。現代の食事では、摂取する脂肪酸のバランスや質が悪く、細胞膜の機能が阻害される事が危惧されます。細胞膜の機能が低下している場合、ECSが作動できなくなり、多くの病的状態を引き起こすと考えられるからです。
では、どのようにして細胞膜を良い状態に保てば良いのでしょうか?そのためには 良い油(Ω3脂肪酸)を取ることが必要となります。
細胞膜を構成するΩ3脂肪酸とΩ6脂肪酸の割合は 1:1 ~ 1:4が理想ですが、現代食では 1:20 ~ 1:100と大きく狂っています。更にトランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング・コーヒーに入れるミルク色の油状のもの)は、まるでプラスチックを食べているようなものと言われています。
トランス脂肪酸(殺人脂肪酸)の摂取は限りなく“0”にしたいものです。ちなみに昨年アメリカでは多くの州で使用禁止になりました。ノーテンキな日本!!!!!
ヘンプオイルに含まれる成分、CBD(カンナビディオール)を口の中に入れて1〜2分で舌下で吸収され、脳に直接作用し
エンドカンナビノイドシステム(ECS)の本来の機能を取り戻します。欧米では、様々な疾患でモルヒネでも効かない疼痛や、副作用が強くて薬が使えない場合に、「医療大麻」を使うと抜群に効果があると報告されています。
この「医療大麻」を上手に使うことによって日本の医療費がかなり削減されると思います。
※「ヘンプ読本」赤星栄志著 築地書館
「カンナビノイドの科学」日本臨床カンナビノイド学会 築地書館
を参考にしました。
是非お読みいただきたい一冊です。