今夏の台風10号の豪雨によって、北海道で18の河川が氾濫(はんらん)した。
帯広市の農家の高嶋敏彦さんは「一夜にして畑が泥の湖になった」と嘆いた。(2016年9月5日 朝日朝刊)
特に、十勝地方での被害が甚大であった。
台風10号を前に連続して北海道に上陸した3つの台風と合わせ、道内の農地被害は、既に約1万6千ヘクタールを超えた。
十勝地方の主な農産物の全国に占める割合は、
- 小麦 21.7%
- 小豆 50.6%
- ジャガイモ 28.0%
- インゲン豆 75.2%
- テンサイ 43.7%
(2014年の作付面積)
当然ながら、全国の家庭の食卓への影響も懸念されている。
以上は水害の一例である。
全国各地で続発する異常気象による水害は枚挙にいとまがない程である。
何故に、かくも水害が立て続けに起こるのか?
CO₂による地球温暖化の影響から、台風の巨大化、頻発する集中豪雨などなど。
一時間に120㍉は珍しくなく、今夏鹿児島では、一時間に159㍉という猛烈な雨量を記録した。
『地球は温暖化に向っていない』と言う説もあるが、永久凍土が解けてCO₂より28倍もひどいメタンガスの放出が報じられたり、気象は確実に異常になっているようである。
化石燃焼や原子力に頼らないエネルギー革命が待たれ、一日も早く昔のきれいな大気を取り戻せる日が来ることを願うばかりである。
大変有力なエネルギー革命の話が次々と舞い込んで来ている。