「虫歯になったら治らない」は、間違っていた!!
埼玉県志木市「ヒロキ歯科診療所」西野博喜医師の内容をご案内致します。
虫歯の原因は2つ。直接的な原因と間接的な原因
直接的な原因は、口の中の常在菌です。外から入っている害にある菌が入ってこないように人との共存共栄を持っている菌です。菌は単体でいると悪さしないようですが、プラークと言う集合体になると、菌たちが「酸」を作って歯からカルシウムやリンを溶かす現象「脱灰」と言い、この現況を虫歯と言います。
菌が酸をつくるには、材料として「糖質」。砂糖やご飯、パンなどの炭水化物にも多く含まれています。食生活が豊かになれれば、当然糖質の摂取量も増えて口の中の酸の量も増えます。つまり、虫歯になりやすい訳です。
ヒロキ先生は「虫歯は自然治癒するもの」と考えています。『唾液』は酸を中和して口の中をほぼ中和にします。すると歯にカルシウムやリンが再び取り込まれ、同時に虫歯の修復作業も行うと言うのです。これを「再石灰化」と言い虫歯の自然治癒の現象のことを言います。
- ご飯や甘いものを食べると、2、3分後には菌が糖質を酸に変えます。
- 口の中の酸性度が高くなって歯が溶けだします。
- しかし20分から40分くらいすると、唾液が酸性を中和してきます。
- 唾液はカルシウムやリンが含まれていて「再化石化」が起きます。
つまり、食事をするたびに「虫歯を作ったり」(脱灰)「虫歯の修復作業をしてり」(再石灰化)をしているのです。ただ、“だらだら食い”をしないで食べる回数を減らし、再化石化が起きている時間をなるべく増やせば脱灰のダメージが少なくなるのです。
「虫歯になったら(穴が開いたら)歯医者で治療」と言う行動をするのではなく歯の機能が失われた時や、ご飯が食べれなくなった時に治療すると言う心構えが必要です。
虫歯の治療に歯を削って詰めものをすると、その部分では唾液による再化石化が起きづらくなるようです。歯の詰め物は一生詰めたままです。これが歯の再化石化を阻害させてしまします。
歯は本来、自然にしていれば脱灰したところが再石灰化して元に戻るのです。虫歯になった原因があるはずです。その原因を見つけて改善するという考えが大事です。