自然を取り込んむ夢の住宅!!!

2023年3月9日の中日新聞に「注目集まるエコハウス」と題して 

“冬暖かく、夏涼しい”という夢のような光熱費節約の住宅が紹介されました。 

 

 愛知県一宮市ですので、1年程前実際に私阿部も行って来ました。こんな家を建ててみたいと思ったのです。 

 真冬に素足で、夏のような薄着で充分暖かいのに、暖房はほとんどしていないで室温24℃の快適さでした。秘密は「大きな三重の窓」にありました。自宅兼モデルハウスは、この家を建てた建築会社社長の佐藤雄治さんのお宅でした。 

 環境先進国のドイツで生まれ、最近日本でも広まりつつある省エネ住宅、『パッシブハウス』は新聞からの情報です。 

  

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 パッシブハウスは、ドイツの物理学者ウォルフガング・ファイストさんが1990年代に確立した省エネ基準を満たす住宅だ。 

 パッシブは「受け身」を意味し、設備に頼るのではなく、自然の光や熱、風を最大限に生かすことを理念とする。家電を含むエネルギー消費量や気密性など、その基準は世界的にも厳しいもので、日本では一般社団「パッシプハウス・ジャパン(PHJ)」(神奈川県鎌倉市)が審査を実施。現在、全国で約70戸が認定を受けている。 

 

 佐藤さんの家は木造二階建てで、延べ床面積は約140平方メートル。リビングの窓は三重ガラスで、ハンドルで開閉するドレーキップ式で空気が漏れにくい。窓の外には1メートル以上の軒があり、太陽が高い夏は煮差しを遮り、低い冬は部屋に差し込むように設計。壁や天井、建物の基礎下にも断熱材を敷くなど、熱が出入りしないように工夫した。 

 冷暖房設備は一階にある全館空調設置一台のみ。ダクトで全部屋につながっており、冷暖房と除湿、空気清浄、換気ができる。二酸化炭素(CO2)濃度も一定程度に保つことができる。 

 佐藤さんは妻と小中高生の子ども三人の五人家族で、以前は築二十年の実家に住んでいた。「今の家は夜でも暖かいので、冬用のパジャマや羽毛布団が一切いらなくなった。朝の目覚めも良く、ストレスが減った。家族みんなが健康的に暮らすことができて、とても満足度が高い」と話す。 

 

 PHJによると、パッシブハウスを建てる際は、高性能の窓や断熱材を使用するため、従来の住宅に比べ15~20%高い費用がかかる。PHJ事務局長で建築士の島田恵一さん(56)は「長期的に見れば光熱費などのランニングコストが抑えられる」と指摘。手がける建築家や企業も増えているといい、「温暖化対策も考慮に入れたパッシブハウスの考え方がもっと根付いて欲しい」と期待する。 

  

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阿部一理 (記) 

 おそろしい程電気料金が上がっている昨今、まるで窓が暖房機だと思ったのが実感でした。 

『家中どこでも暖かく快適』『外出したくなくなるのが欠点といえるかな』と佐藤さんご夫妻の言葉が印象的でした。 

 私の生まれ育った北海道網走の寒村・東藻琴村は、本当に寒かった。氷点下30℃の体験は厳しいものでした。 

父が窓ガラスの外側にビニールで二重窓のようにして、断熱を図って自慢していたのを思い出します。室内ではタバコを吸わないなどの注意は当然必要ですが「窓から暖気が逃げている」と言うコマーシャルもあるようですね。窓を大きく出来ることから、明るく温室効果で期待が出来、夏も涼しく出来ることに驚いたものです。 

  

 次回は、温かい話の裏返しとして、戦争後のソ連軍の捕虜となったシベリアでの苦労した『凍土より帰還』の関口文雄さんの手記をご紹介させて頂きます。 

 戦争はどこを切り取っても不幸ですが、中でも極寒のシベリアで苦労された方々「寒さと飢えと重労働」の日々は「生き地獄」そのものだったでしょう。 

涙なくしては読まれない実録です。 

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