副題『動物タンパク神話の崩壊とチャイナ・プロジェクト』では、動物性食品の過剰摂取がガンの強力な要因となっている(キャンベル博士)という説を証明した事になったのであります。
アフタトキシン(最も強力な発がん物質・肝臓癌になりやすい)を与えられたネズミに食料の20%をタンパク質にした餌と5%のタンパク質にした餌を与え100週間後
- 20%の餌のネズミ・・・・すべて肝腫瘍で死んだか 肝臓がんの為死にかけた。
- 5%の餌のネズミ・・・・すべて元気に動き回る。
高タンパク(20%)のネズミの餌を低タンパク(5%)にすると 腫瘍の成長が少なくなった。低タンパクのネズミに、高タンパクの餌を与えると腫瘍ができた。すなわち、栄養摂取による操作でガンの進行を「ON」にしたり「OFF」にすることが可能。
乳ガンについて カゼイン(牛乳タンパク)を与えて実験
- カゼインを与えられたネズミは、乳ガンの発生を促進した。
- 植物性タンパク(小麦・大豆)を20%与えてもガンの増殖を促進することはなかった。
結局
- 高タンパクの動物性食品は、腫瘍を成長させる。(特に牛乳タンパクの87%を構成するカゼインタンパク質)
- 低タンパクの植物性食品は腸瘍の成長をおさえる
- 豊かさが招く病気(栄養過剰):ガン・糖尿病・冠状動脈性心臓病
- 貧しさが招く病気(栄養不足と粗末な下水設備):肺炎・腸閉塞・寄生虫病・腸閉塞
- 炭水化物の健康価値:複合炭水化物=未精製、食物繊維やミネラル・ビタミンがたっぷり含まれる
- 単純炭水化物=高度に加工精製
- 食物繊維やミネラルが含まれない 白砂糖・白い小麦・白い米
裕福病=豊かさが招く病気。原因は、欧米風の食習慣。防ぐには、プラトンベース(野菜中心)で、ホールフード(未精製のまるごと)の食事。この食事は、ガンだけでなく多種多様な病気にとって役立つ。
心臓病を例に取って
米国では心臓病は、 100年変わらぬ死因第一位。心臓病の少ない国々は、飽和脂肪や動物タンパクを少ししか取っていない。心臓病の死亡率の低下は、心臓発作を起こした患者の救急処置室における治療の改善による。
医療技術は、進歩してきたか?
心臓病は、依然として死因の第一位。心臓が病気になることを防ぐことは何もしてこなかった。
手術を受けた半数の患者は、 10年内になくなるか、再び心臓発作・再発。期待はずれに終わるテクノロジー治療。高額な治療代、手術による合併症などで亡くなる。手術によるミニ脳卒中・知能低下。手術は、心臓病の重症患者以外の人の原因を除くわけではない。心臓発作を予防したり、寿命を延ばしたりしない。
糖尿病の死亡率が少ない国
脂肪からのカロリー摂取が少なく、炭水化物からのカロリー摂取が多い。
アメリカの食習慣が私たちを太らせ、心臓病にさせ、腎臓に壊滅的な打撃を与え、失明させ、アルツハイマー病やガンなどの多くの病気を至らしめる。
良い食べ物と良い健康法は、サンプル。つまり、プラントベース(野菜中心)でホールフード(未精製・未加工)の食事。精製食品をとったり塩や脂肪を加えるときは、最低限の量にすべき。食事からすべての動物性食品を排除することだが、むやみに完璧を期す必要はない。
ごく少量の動物性食品を寛大に受け入れる気持ちのゆとりは必要。しかし、意図的に少量の肉を加えるようにとは言っていない。人間の舌の細胞は 3週間で入れ替わる。
政府(アメリカ)は私たちの見方か??
2002年アメリカの「食品栄養委員会」の推奨量で作成したサンプルメニュー
[att_box color=”black” fade_in=”false” float=”center” text_align=”left” width=”100%”]
【朝食】
フルーツループ 1カップ(バーナツ状のフルーツ味シリアル)
スキムミルク 1カップ
ミルクチョコレートキャンディー 1袋
食物繊維とビタミンのサプリメント
【昼食】
グリルしたチュダーチーズバーガー
【夕食】
ペパローピザ 3切れ
ソーダー( 473ml) 1 缶
シュガークッキー 1人分
[/att_box]
政府は、多くの人が苦しんでいる火元を消そうとはせず、積極的にその火を煽り立てている。
“乳製品や肉などの動物性食品や精製された砂糖(最も精製された炭水化物)や脂肪は、体に良い“と公表している。政府の決めた推奨量によって 自分たちは正しい食事をしていると信じつつ、肥満・糖尿病などの生活習慣病への道を歩む。
生物医学研究という名の新薬の開発
国立ガン研究所の公的資金は(数千億円)、薬・サプリメント・医療機器などの開発プロジェクトにほとんど使われる。製薬会社は、新薬に対して 17年間政府認可の専売特許、すなわちパテント保護=可能な限り高い価値を設定。
薬は副作用を伴うがヘルシーな食事は危険は一つも伴わない。