『すべて見えるものは見えないものに触っている。すべての聴こえるものは聴こえないものを聴いている』―佐治晴夫
9月5日北海道の美瑛・富良野へ
前日の9月4日は、風速58mの猛威で関西空港に大打撃を与えた台風21号。その後を追う形になった。羽田空港から旭川空港への第一便は、やっと飛んでくれた。
旭川空港よりタクシーで美瑛を観光。人も少なくスムーズに、そして目的の、昼間でも星が見られる天文台『美宙(みそら)』へ。
台風の影響での、早い雲の流れの合間をぬって、都合7つの天体を7回にわたって昼間に見る感動を味わった。
太陽、金星、スピカ、ヴェガ(織姫)、アルタイル(牽牛)、アークツールス、木星。
当たり前だが、それぞれ光り方が違っている。昼間でも満天の星空なのに、見えないものはナイとしてしまいがちな私にはとても衝撃的でした。
雲に隠れる時間は、佐治博士と心ゆくまでの懇談。この贅沢な至福の時がアット言う間に過ぎていく。
4回の講演を拝聴し、本を読ませていただておりましたので、さらに深いお話が聞けました。
講演では、お話されない話題や、驚きの実話も聞かせて頂きました。
半年前の4月1日『キセキのシンフォニー』の伊川茂樹先生のご講演を博多まで出向いて拝聴。音(周波数)の神秘と、伊川先生の凄まじい生き様、人生観に圧倒され、感動などという表現では言い表せない喜びに包まれた。
その話の中で『このような重度の脳性小児麻痺で生まれた事を、一度も恨んだことはありません』と、明るく笑う姿は、多くの人に『勇気と希望を与える』と確信致しました。
一人でも、この伊川先生の存在と「本来の脳を取り戻す、キセキのシンフォニーの素晴らしさ」を広めさせて頂きたいと心に誓ったのでした。
後の懇親会での体験談の数々も、私の47年の健康運動の中で驚き以外の何モノでもありませんでした。
伊川先生は、特に尊敬している毛利衛先生と佐治晴夫博士の名前を挙げておられました。
早速、佐治博士を調べ80冊の書物があるのに一冊も読んでおらず、NASAの客員であることも知らない自分を恥じ入り、美瑛にお訪ねしてお会いしたいと、手紙を書きました。
天文台台長様宛ての手紙を目にして、佐治先生から丁寧なメールを頂き、東海地区の講演のお知らせを頂きました。
1ケ月の間に4回もありました。全て追っかけさせて頂き、今回の美瑛の訪問へとつながったのです。
私にとって『伊川茂樹・佐治晴夫両先生』は我が人生で最高の師とめぐりあったと言い切ることが出来ます。今までも実に多くの素晴らしい先生と出会ってきましたが・・・・
お二人とも、愛と平和と自然への畏敬の念が、何とも居心地が良いのです。魂のふるさとに抱かれたようで・・・・。
もう一度人生のチャンスがあったら『佐治晴夫を、やりたい』とは凄い!!!
『人生を恨んだことは、一度もない』という伊川茂樹先生の言葉と共に圧倒されました。
私は、このお二人の生き様、人生観を知ったら自殺する人は激減するだろうと思いました。
6月3日の佐治晴夫博士の愛知県岡崎市の講演は、そのお声と語りのうまさ、内容と・・・。
まさに芸術作品のよう。私如きがおこがましいが、それはそれは絶品でした。
そして、こう感想を書きました。
『佐治晴夫を知らずに死んではいけない』と。
この感想を持ったことを、9月5日 星を観る合間にお話させて頂きました。先生は『イノチの電話』の担当をした事をお話されました。自殺をしたいという少年とのやりとりでした。電話を切って4日後『死ぬのを止めました』との連絡を貰った時の安堵を懐かしむように話された佐治先生は、まさに『菩薩』のようでした。