原子破壊力発電所=原発

 ドキュメンタリー映画の紹介です。 

『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』 

関西電力大飯原発の運転停止命令を下した樋口英明・福井地裁裁判長と、農地上で太陽光発電するソーラーシェアリングに取り組む農業者・近藤恵氏を取り上げたドキュメンタリーです。 

 映画は既に完成しており、2022年9月10日から東京・東中野を皮切りに公開されます。 

 お客様の入り具合で上映回数や期間延長などがあります。是非お知り合いに声を掛けて頂きたいと思います。 

 

 思い出すのは、2020年3月6日。『FUKUSHIMA50』の映画を観ました。 

渡辺謙さん扮する吉田昌郎所長は、当時の菅直人総理の「海水冷却を止めろ」の命令を無視して、冷却を続けメルトダウンを、寸でのところで止めた、迫真の場面は忘れられません。あの時5号機、6号機まで爆発していたら、650キロ圏内というから名古屋市まで、人が住めなくなり日本経済は殆ど崩壊していた、と言われていることであります。 

 あの映画をモット宣伝していれば良かった、との反省を込めて今回のドキュメンタリーへの思い入れもあります。 

今からでも遅くはありません。『FUKUSHIMA50』を是非ご覧ください。 

 以下はドキュメンタリーのネットからの情報です。 

 

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『経済プレミア・トピックス。川口雅治、毎日新聞』より 

★★★★★映画「原発をとめた裁判長」に込めた思い★★★★★ 

 「原発は国防問題です」。2014年5月、関西電力大飯原発の運転差し止め判決を出した福井地裁の元裁判長、樋口英明さん(69)はこう語る樋口さんを主人公とする映画「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」が910日(土)から全国で順次公開となる。果たしてどんな映画なのか。「国防問題」とはどういう意味か。樋口さんと映画監督の小原浩靖さん(58)に、この映画に込めた思いをオンラインで聞いた。 

 

 20113月の東京電力福島第一原発の事故以降、原発の運転を認めない司法判断は全国で9件ある。その先駆けとなったのが樋口さんの判決だ。樋口さんは「映像の力はすごく大きい。多くの方に私の考えを訴えられるのではないかと思い、映画の話をお受けしました。」と話す。 

 樋口さんの8年前の判決は衝撃的だった。地震大国の日本で、原発の耐震性は不十分だとして運転を差し止めたからだ。映画では「日本で頻発する地震に原発は耐えられない」とする科学的立証を“樋口理論”と呼ぶ。 

 

 地震が来ても原発は必要な耐震性を備えていると電力会社は主張し、多くの人が信じている。ところが「原子力規制委員会の新規制基準が定める耐震性は極めて低い。世界一厳しいというのは地震に関しては当てはまらない」というのが樋口さんの主張だ。 

 原発の耐震設計基準に外部電源などが含まれず、非常用電源も現実に起こりうる地震に照らすと十分でないという。 

 

◆◇◆脱原発と再エネ推進◆◇◆ 

 映画は判決当時はもちろん、17年に裁判官を退官後、全国で原発について講演する樋口さんの姿を描く。福島県の被災地で一度は離農したものの、農場に日本最大級の営農型太陽光発電を備え、農業を再開した若手営農者の活動も伝える。脱原発と再生可能エネルギーの推進がメインテーマだ。 

==中略== 

 東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転を差し止める判決は全国で相次いでいる。最近では213月、茨木県の日本原子力発電東海第二原発をめぐり、水戸地裁が「実効性のある避難計画が整えられていない」として、運転差し止めを命じる判決を出した。 

 225月には北海道電力の泊原発をめぐり、札幌地裁が津波対策の不備を理由に運転を禁じる判決を出した。いずれも東電福島第一原発の事故の教訓を重く見た判決だ。樋口さんが裁判長を務めた福井地裁以降、今回の札幌地裁の判決で9例目となる。 

 

◆◇◆人権意識が高い裁判官◆◇◆ 

 樋口さんは一連の判決をどうとらえているのか。 

 「いい判決が続いています。いずれも人権意識が高い裁判官だと思います。水戸地裁が指摘した避難計画は大きな問題です。人口が密集する日本で、大規模原発事故の非難計画など作れるわけがありません。札幌地裁の津波の話も、きちんとした防波堤ができていないのだから、誰が見ても運転できないのが当たり前です」 

 樋口さんはこう評価した。ところが地裁の判決は高裁の控訴審で覆されることが多い。樋口さんの判決は187月、名古屋高裁金沢支部が「原発の危険性は社会通念上、無視しうる程度にまで管理・統制されている」として取り消し・・・。 

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阿部一理 記 

 いいですか、高裁で覆されたのですよ。国民はそのことに声を上げないといけません。だから国はやりたい放題なのです 

 

もちろんマスコミには元々期待出来ません。『原発ありき』の音頭をとって来たのですから。これは、ある大きな存在が意図的にストーリーを作って、着々と進められているのです国民の一人一人が声を上げるしかないのです。 

 福島の原発事故から11年半。なかなか話題にも上らなくなってきています。太陽光発電の抱える問題は、もちろんありますがそのことは別の回でとり上げてみたいと思います。 

改めて以下の書物をご紹介したいと思います。 

 

『原発のウソ』(京都大学原子炉研究所助教 小出裕章著、扶桑社新書) 

『原子炉時限爆弾、大地震におびえる日本列島』(広瀬隆著、ダイヤモンド社) 

『日本の原発危険地帯』(鎌田慧著、青志社) 

『まるで原発などないかのように』(原発老朽化問題研究会「編」、現代書館) 

以上 

是非1冊でも手に取って原発の真実をつかんで下さい。 

 

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