大水害を防ぐには!!!!

心配していた河川の氾濫、越水が71ケ所も台風19号で起きてしまった。 

この度の災害による被害を受けられた地域の皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 

  

  

もっともっと大きい被害が起きてもオカシクない程、今回の雨は、きわどかった。もし東京“0(ゼロ)”メートル地帯が水に浸ったら死者の数も、水の引かない構造の街の被害も、想像を絶するモノになったでしょう。 

  

1時間に120mmの雨も、12時間で300mmの雨も、降り始めから1000mm超えるとも、どこで起きても不思議はないほどの過去に経験をしたことがないような豪雨が日本列島のどこでも起きると考えて対策を考えてみる時期に至っているのではないでしょうか!!! 

 この根本的なことに触れる報道やコメンテーターが少ないように思えてなりません。 

 

 地球の温暖化によって、台風も巨大化し、気象が異常だと言われています。「治水」は、太古から人間の生命や財産を守るために一番の課題でした。大きな川のもたらす海に近い平野に多くの人が暮らす便利さを思うと「治水」ほど重要な政治はないといえます。 

  

  1. 川底、川床を整備:泥砂が流れてきて、川底に溜まって浅くなるのを取り除く(浚渫=しゅんせつ)という土木用語があります。特に川の上流やダムに流れ込む砂の量は、ハンパではありません。
    可能であれば、80cm水深を深くすることは、50cm堤防を高くすることに匹敵するのでは・・・・。 

 

  1. 堤防の補強としては。 

 A)堤防のてっぺんから「鋼(はがね)の矢板」を真下に打ち込んで補強する手法があります。京都大学名誉教授の今本博健氏(河川工学)は、『頑丈で、まず決壊しない。短期間で簡単に出来る。景観も壊さない。費用もスーパー堤防の1/100以下だ』と勧めています。 

  

 B)堤防に特殊な「遮水シート」を覆って浸食を防ぐ『アーマーレビー』という工法を「安価かつ効果が高い工法だ。」と導入を提唱するのは、元国立土木研究所次長の石崎勝義氏です。 

石崎氏は、スーパー堤防の危うさについて、こう語っています。 

『スーパー堤防は、越水しても壊れないことになっているが、それはウソ!!。結局、ちょっとした草や木が生えてくる所から水で削り取られ、アスファルトが破壊されていく。』と指摘しています。 

※このA)B)については、中日新聞1018日の話題の発掘ニュースの追跡 

『スーパー堤防と八ツ場ダムが台風の被害を食い止めた「双壁」?』 

について、疑問視した記事を参考にしました。 

ネットでも安倍首相が言及したことで話題になった。 

『八ッ場ダムが水をためたことで、利根川を守った。』 

『荒川や多摩川は、整備済みのスーパー堤防で決壊を防いだ。』などの声が広まったことに対しての検証の記事です。 

  

 結論としては、両方とも洪水に強いというのは、識者から「ウソ」だというのです。 

八ッ場ダムについては、市民団体「水源開発問題全国連絡会」(水源連)の嶋津喗之共同代表は、「ダムが無くても利根川本川の中流や下流の水位はそれほど上昇しなかった。」と指摘しています。 

  

一方スーパー堤防については、国土交通省の治水課の石田和也氏課長補佐は、「現在、多少でも整備が進んでいる場所では、越水などのシビアな状況にはならなったが、現時点では効果は分からない。」と言っています。 

***** 

以上。記事の一部を抜粋してご案内致しました。 

土木関連の事業については、大手ゼネコンが儲けるための仕組みが、国民の生命や財産を守ることより優先されている事実があるように思えてなりません。  

  

石崎勝義氏は、「いつまでも実効性のないダムやスーパー堤防にすがっていては、今後もっと甚大な被害を巻き起こす。今すぐ本当の治水対策に転換すべきだ。」と言っています。 

  

  1. アスファルトで覆われた都市部の道路を「雨水が地下に浸み込む」ような技術はないものでしょうか? 
  1. 森の保水能力を高める広葉樹を増やす(熊が森に住めるくらいの環境つくり:参考 くまもり協会) 
  1. 地球温暖化にストップをかけるための、化石燃料に代わる無公害エネルギーの開発。(例えば、水だけで天然ガスや石油に代わるような夢の新エネルギー開発) 

 緊急な課題として2)のA&Bに着手。そして1)を手掛けることを提案したいのです。 

  

もし安倍首相や小泉環境省大臣が本気で取り組んでくれたら、どれだけ日本を守ることに貢献できるでしょう。 

  

以上、素人のざっくりとした意見です。豪雨を前にただ指を食わえてみているだけとは、人間余りにも知恵がなさすぎませんか!! 

  

そして国民の一人ひとりが生命と財産を守るために、何より最高の努力を払う信念が、大切だと肝に銘じようではありませんか!!!! 

  

あなたも私も、今まで真剣に考えて来なかったツケがまわってきたと考えられませんか?平和で災害のない国造りが土台でのオリンピックだと思うのですが・・・・。 

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