植物は「知性」を持っている その5

「植物は〈知性〉をもっている」ステファノ・マンクーゾ&アレッサンドラ・ヴィオラ著NHK出版 1800円(税別)

第五章は「知性は問題を解決する能力である」

はるかに優れた知性

脳がないなら知性はないのか?

植物は、動物とは異なる方法で栄養を摂取し繁殖し世界に広がっていけるように進化してきた。さらに外敵から攻撃に対処するためにモジュール構造の身体を作り上げてきた。※草食動物に葉や茎を食べられても、たいした問題にはならない。

植物は口が無いのに栄養を摂取し肺がないのに呼吸している。感覚器官が無いのに見て、味わって、聞いて、コミュニケーションを行いおまけに動くのである。

「知性は問題を解決する能力である」

知性の境界線

知性はすべての生命の特質であり、もっとも下等な単細胞生物さえももっているはずのものだ。どんな生物も、生きていく為に絶えず問題を解決しつづけなければならない。知性がなければ生命ではない。この明らかな真実を認めることに、まったくためらう必要はないはずなのだ。

あらゆる植物は、大量の環境変数(光・湿度・化学物質の濃度・磁場・重力等)を記録し、そのデーターをもとにして、養分に探索、戦争、防衛行動、ほかの植物や動物との関係など、さまざまな活動にまつわる決定をたえずくださなければならない。植物のこうした能力を知性といわずしてなんといえばいいのだろう?

阿部一理 談

植物の『素晴らしき世界』実に丁寧に検証していれて歓びに打ち震えたのでした。地球はすべてで一人なのです。この本を読まれて北海道のIさんが、面白い話をしてくれました。近くで自然農法をしておいられ、野菜と会話ができると言うのです。「野菜は人に食べられて、人として生きる事を喜んでいる」と言うのです。農薬をかけることの無慈悲を悲しんでいると言うのです。
この本をご紹介させて頂いたM氏より、今はまっているのはブルース・リプトンの『思考のすごい力』PHP出版です。「細胞の一つ一つが知性を持っている」と言うのです。また手元に書籍を取り寄せて頂きたい一冊です。

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