違和感を感じてますか?

 2024年4月8日に緊急出版された国際ジャーナリスト堤未果(つつみみか)氏の『国民の違和感は9割正しい』(PHP新書、税別900円)を緊急にご紹介させていただきます。

 どうでも良いような芸能人のスキャンダルを異様なほど、時間をかけて大々的に報道している裏で、大事な法案がコッソリと通過している、この国のパターンを取り上げています。

 たとえば、

24頁『災害 ショックドクトリン ― 危険な閣議決定はこっそりと』

は、1月17日。

 政府が月末に始まる国会に出す、ある法案の中身が公表されました。

その名も『地方自治法改正法』

政府が「緊急事態」と判断したら、「閣議決定」一つで地方自治体から主権を奪い、速やかに国の指揮下に置くというルールです。

 私 阿部一理は、以前からこの類の話を話題にしていましたが、この辺の実体が明らかにされていることを共有したいと思いました。

 次に

42頁『世界一の水道技術と“水道管がボロボロ”の違和感』

『日本人は水と安全は無料で手に入ると思い込んでいる』と作家の山本七平氏が言ったように、蛇口から出る水を安全に飲める数少ない国の一つが日本です。

 74万キロメートル(地球18.5周分の水道管)のうち2割が、耐用年数オーバー。毎年2万件近い事故を起こしています。今回の能登半島地震でも、インフラの中でも上下水道の復旧が一番手間取っています。

 それを2013年4月に、麻生太郎副総理(当時)が、米ワシントンにあるシンクタンクの会合の席で『日本の水道は全て民営化します』と言ったのです。

 『水』は生命と生活において、太陽、空気についで重要なものです。かくも大切なインフラを、民間や外国企業に委ねていいものでしょうか?

 さらに54頁『防衛費のために、通信インフラ売ります ― NTT民営化』は驚きのタイミングでした。

 自民党が防衛費のために、NTT法に手を付けたのです。NTTは普通の企業ではありません。

 日本の通信インフラの7割以上を担うため〈NTT法〉によって株式の3分の1は政府が持つ決まりになっているのです。

 ところが、2023年に岸田政府は、今後5年で防衛費を「43兆円」に増やす財源に

たばこ税や消費税、NTT株売却を充てると言い出しました。

 NTTの島田明社長も、この法改正に寝耳に水。驚きを隠せません。

けれども自民党がまとめた改正法は以下のような内容でした。

■役員の変更は、今までは総務大臣の許可が必要だったのが、事後報告でOK

■通信に関する研究データは、開示義務だったのが、開示しなくてもOK

■外国人役員も、トップ以外は全体の3分の1までOK

 この売国的法改正が、2024年3月1日に大谷翔平氏の結婚報道の裏で、閣議決定されてしまったのです。大谷選手には、何の責任もないのですが、政府はこんなことまで利用して、国民の目を欺くことに利用するのです。

 オーム真理教の麻原彰晃死刑実行の日に、日本の農業を守る法案を放棄した事を思い出します

大事な法案可決の目くらましは、権力側の常套手段であると同時に、多くの国民の意識操作にテレビのワイドナショが有効なツールであることを思い知らされ、さらに言えばそういう実体に違和感を覚えない、我が日本民族の「ノー天気さ」に空いた口が塞がらないのです。

 

65頁『ガザにある宝の山をみんな狙っている』の項目は初耳でした。

ガザ沖36キロのガザマリン油田にある天然ガス(約200億㎥)の天然ガスの奪い合いがイスラエルとハマスの戦いの根底にあるというのです

 金融業界では、ニュースをお金の流れで見ることが珍しくありません。

今回も単なる宗教や民族の対立だけで見ていると、その背景を見落としてしまうというのです。

イギリスのBG(ブリティシュ・ガス)が発見した1999年に全てが始まった、というのです。

 さらに「ウクライナ紛争で、資源ゲームの参加者が一気に増える」というのですから、ことは実にやっかいです。

最後に109頁 第3章【いのちは大切】の違和感から。

110頁『この政府、日本の農業をつぶす気だ』は、まさに戦慄を覚えました。

2024年2月。

『食』に関する2つの法案が公表された。

一つ目は、『農業基本法改正』これは言うなれば日本にとって〈農業の憲法〉のような存在です。

今回の改正で農業をデジタル化して、効率を上げる他〈ゲノム編集魚の陸上養殖事業〉などが盛り込まれています。

遺伝子組み換え野菜と同様、生態系や人体にどんな影響が起きるか分からない食品に大丈夫か!!と疑問を呈した国民の違和感は大切だと思います。

そして119頁『食べ物を作る人たちが崖っぷち』

125頁『大事な農地がどんどん売られる』は真底ぞっとして、心が寒くなりました。

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阿部一理 記

 著者の堤未果さんも「はじめに」に書いているように

『急遽 企画を変更して、今大至急話題にして欲しい内容に変更した』とあるように、違和感のアラームが鳴り響き

『このままでは、日本がダメになる』と真剣に考えて、

一人ひとりの違和感をウネリにまで持って行くにはどうしたら良いのか、

その基礎知識の一つとして大至急読んで頂きたいと思いました。

 後半も、アマゾンでの「反ワクチン本の検閲」が始まっていた話。

さらに 「アメリカ人ジャーナリスト タッカー・カールソンのプーチン大統領へのインタビュー」は2億回以上の再生された(私 阿部一理も観ました)話などなど、重要な情報を取り上げています。

とにかく読んで欲しい!!

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