f分の一のゆらぎ

久々に、生き方がラクになる書物に出会いました。『f分の一のゆらぎ』で有名な『佐治晴夫先生』の『宇宙が教える人生の方程式』幻冬舎。1100円(税別)

先生は、昭和10年東京に生まれ昭和17年4月18日正午近くB25による東京初空襲を目のあたりに。そして終戦。一貫して平和を希む先生の姿勢が培われたのでした。

宇宙研究に明け暮れた先生は、何もない「無」からの宇宙創生理論の基礎になる『ゆらぎ』の研究に携わることになり、その結果NASAが太陽系外惑星探査を目的として1977年に打ち上げた探査機『ボイジャー』に地球から未知の宇宙へのメッセージとして『バッハのプレリュード』を搭載することの提案などに関わり、それに加えて科学と芸術とを融合する新分野、数理芸術学の提唱などがキッカケとなって音楽大学大学院教授として最晩年を迎えることになったそうです。

こうして考えてみると、何が良くて、何が悪かったのかなどは、後になってみないと分からないという人生の妙味をかみしめています。とも・・・。

[junkie-hightlights color=”yellow”]『過去が単純に未来を決めるのではなく、未来が過去の価値を大きく変えるということですね』いやァ、佐治先生のこの言葉 良いですね!!!!! なんとステキな言葉でしょう。[/junkie-hightlights]

佐治先生曰く、本書の目指すところは宇宙研究に明け暮れた一人の研究者のまなざしで見た、大いなる自然の営みや広大無辺な宇宙のひとかけらとしての人間への賛歌であり、そしてあえて言ってしまえば、あなたの幸せと、さらに世界平和への小さな方向づけになってもらえたら、という願いをこめたものです。と「はじめに」にありました。

一部抜粋してご紹介致します。

●ヒトの体を構成する主要元素の優先順位を並べてみると、まず、水の構成要素である水素、酸素、次いで炭素、チッ素の順になります。そして、宇宙を構成する主要元素の優先順位は、水素、ヘリウム、酸素、炭素、チッ素でヘリウムを除けばヒトとお同じです。ヒトの体の中にヘリウムがないのは、星に比べてとても軽いヒトの体重では、ヘリウムガスを引き留めておくだけの引力がないからです。(13頁)

●[junkie-hightlights color=”yellow”]あなたのいる場所が宇宙の中心であり果てでもある。(25頁)[/junkie-hightlights]

●原子も人生も、ゆらぎながら保たれている。電気の素(もと)である電子の重さは1gの1000兆円の一の、そのまた一兆円の一くらいですから、電子がどこにあるか確かめようと光で照らしたりすると、光のエネルギーで跳ね飛ばされて行方はもっとわからなくなってしまいます。[junkie-hightlights color=”yellow”]原子の世界は、いつも「ゆらぎ」ながら保たれているのです。人生も同じです。考えることは「ゆらぐ」こと。迷うことは生きること。自然も生き物も「ゆらぐ」ことによって進化してきたということですね。(28頁)[/junkie-hightlights]

●迷いながら生きるのが人生、迷い、ゆらいでも、希望さえ見失わなければ大丈夫。(29頁)

●二酸化炭素を、水と太陽光の力を借りて、私たちに必要な酸素に変えてくれるのが植物です。つまり、植物は私たちの体の外にある『もう一つの肺』のようなものですね。(37頁)

●[junkie-hightlights color=”yellow”]異常気象は、地球の自然治癒力の表れ。(59頁)[/junkie-hightlights]

●白黒つける科学、丸ごと受け入れる宗教。(64頁)

●脳の奥には、太古からの記憶が刻み込まれている。(77頁)

●細胞レベルの例で考えれば、一晩で数千億個の細胞が新しい細胞に入れ替わりますし、さらに、もっと小さな原子分子レベルで見れば、目まぐるしい生成消滅が繰り返されているのですから、同じ自分のまま留まっているわけではありません。(78頁)

●[junkie-hightlights color=”yellow”]食べたモノを出す。人間も機械も循環がなければ動けない。人間にとって優れた循環は正しい食事から生まれる。(111頁)[/junkie-hightlights]

●[junkie-hightlights color=”yellow”]死と生はワンセット。死者との別れは、宇宙時間での再会の入り口。(116頁)[/junkie-hightlights]

●人生とは、『因』の縦系と、『縁』の横系で織り上げる織物である。(121頁)

●人生の賞味期限はない。(123頁)

●この意図的でない自然の変動を、数学の立場から分析してみると。驚くべき基本法則が隠されていることがわかっています。「f分の一のゆらぎ」などと呼ばれている変動現象です。(133頁)

●自然界の風や星のまたたき、小川のせせらぎの音など「f分の一のゆらぎ」を持った外部刺激を受けると、脳がそれに呼応して心地よさを感じるらしいのです。一方、この「ゆらぎ」の性質を別の言葉で表現すると、「半分予測できて、半分予測できない」ということになります。これは、私たちが日常生活を送るためには、好都合な性質です。つまり、未来に起きることがすべてわかってしまったら、怖くて生きれないでしょうし、逆に未来のことがまったく予測できなかったら、これも安心して生きる事は出来ません。(134頁)

●[junkie-hightlights color=”yellow”]他者との付き合いにおいても、適当な間合いを持った緩急の「ゆらぎ」がなければ、長続きしないでしょう。「ゆらぐ」ことは、生きていくのに不可欠な条件なのです。私たちの人生でも、目標を定めたら、その周りで試行錯誤を繰り返し、ゆらぎながら、そこに向かっていくことになります。(135頁)[/junkie-hightlights]

●書かれた言葉より、声にした言葉の方が多くを語る。人間は耳からだけでなく、全身の皮膚感覚として聞こえない音を聞き、そこから多くの情報を感じ取っている。(141頁)

●大事なものは、目に見えない。心で見る。(155頁)

●[junkie-hightlights color=”yellow”]対立する前に、共通項を探す。(170頁)[/junkie-hightlights]

●宇宙のおよそ96パーセントは見えないものからできていて、それらはダークマター・ダークエネルギーなどと呼ばれています。(174頁)

***阿部一理 談***
座右の書にさせて頂きます。そして佐治先生とNASAで出会った発明家「伊川茂樹さん」の「周波数による奇蹟の能力開発」を深く知る意味でも、この書物は必読だと思いました。

今年の4月1日。福岡での伊川先生の講演会で『尊敬する人は、佐治晴夫先生、毛利様先生・・・・』とお聞きして早速書物を入手しました。

感動を押さえきれなくて、ながなが書いてしまいました。

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