ビニールクロス住宅は恐怖の猛毒『カビ屋敷』

船瀬俊介先生の『買うな!使うな!Ⅰ』共栄書房刊をもとに健康住宅を考察してみました。

日本は高温多湿の温帯モンスーンに属しています。木や土などの透湿性の壁なら湿度は自由に往来(いき)します。しかし、内装にビニールクロスを貼るとそこで湿度移動は遮断され結露現象が起きます。日本では20軒の中19軒がビニールハウスのような家になっています。

さらに窓枠サッシで密閉型住宅が完成し、空気や湿度を閉じ込める形になってしまいました。自然な食事とともに、自然な住宅に住むことの重要性を見直さなければならないと思います。

大正時代に中山忠直先生の『日本に適する衣食住』という各著がありました。マクロビオティックの桜沢如一先生に大きな影響を与えた一人です。船瀬俊介先生の解説で現代に復刻されるのを期待したいですね!!!

コンクリート住宅で9年早死!!!

島根大学総合理工学部の中尾哲也教授の論文を紹介されています。中尾教授は「どうも木造住宅に暮らす人たちの方が元気のようだ。調べてみよう!!」と思い立ち、木造住宅270軒、コンクリート集合住宅62軒を調査しました。

その結果が『9年コンクリート住宅の方が早死に!!!』というのです。更に全国調査を実施。『木造率が高いほど平均寿命が高い』ことも立証されたと言うのです。

さらにショッキングな報告を紹介されています。静岡大学と東京大学の農学部による合同研究です。三種類のネズミの巣箱による生存率の違いを調べたところ、コンクリート巣箱が生存率は7%。金属の巣箱の生存率は41%。木製の巣箱の生存率は85%でした。巣箱の材質以外は、全て同じ条件にしたのは言うまでもありません。

更に恐ろしい事実が発生し、研究者を驚かせました。体温を測定するために研究者が巣箱に指を入れると、木製巣箱では、指先にネズミが擦り寄って来ます。コンクリート巣箱のネズミは、いきなり噛み付いたと言うのです。

また別の調査アンケートでは、コンクリート校舎は頭痛が16倍。イライラが7倍と言う学校現場の調査です。さらにコンクリート冷輻射の『冷ストレス』が体の芯から輻射熱として体熱を奪っているのではないだろうか。これは遠赤外線とは逆の作用だそうです。

そこで対応策として、天然木で内部を覆う木製リフォームを勧めておられます。

・参考文献
『奇蹟の杉』三五刊 船瀬俊介著
『樹と人に無駄な年輪はなかった』三五刊 伊藤好則著
『ホウ酸で長寿命住宅をつくろう』㈱ココロ刊 岩月淳著

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