尊敬する札幌の陶先生のFacebookがオモシロイ内容でした。陶先生は中医学の大家です。
記事の内容は、
北海道民のガン死亡率が30.1%で、
第2位心疾患15.1%の約2倍で全国トップのガン死亡率です。
これをガンの専門家の分析は『健診率の低さ』が原因ではないかと言われています。
さて健診とは何ぞや、本当に意味があるのか、と言う問題提議をしているのでした。
そこで私 阿部一理はロバート・メンデルソン医師の『こうして医者は噓をつく』(三五館発行、1600円(税別)※三五館社倒産により絶版)から健診のカラクリをご紹介させて頂きます。
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第1章 診察にともなう危険
病気の自覚症状がなければ、わざわざ健康診断を受ける必要はない。たとえ自覚症状があっても、健康診断を受けるのはあまりいいことではない。
その理由は、患者が診察室に入った瞬間から処方箋や専門医への紹介状をもらって診察室をあとにするまでの一連の流れが、めったに効果のない儀式にすぎないからだ。
聖職者である医者に身を任せて言われるとおりにしていれば、きっとご利益が得られる。検査を受ければ受けるほど健康になれる。しかも、その検査が精密であればあるほどいい。大多数の人はそう信じ込んでいる。
だが、これはまったくの見当違いである。医者の診察に対しては信頼を寄せるのではなく、むしろ疑ってかかるべきだ。診察はさまざまな危険をともない、一見なんでもなさそうなことでも、健康や安心を脅かしかねないことを肝に銘じる必要がある。
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◆いいかげんな医療機器◆
心電図モニターは聴診器よりもはるかに高級で、いかにも先進医療という印象を与える装置だが、実際は「電気仕掛けの高価なおもちゃ」とでも呼ぶのがせいぜいの代物だ。
ある調査によると、
同じ検査結果でも医者によって診断が20%も食い違い、
しかも、同一の検査結果を再び診断させると、誤差はさらに20%も拡大したという。
心電図検査の結果は、そのときの活動状況や時間帯といった心臓以外の多くの要因に左右される。心筋梗塞の患者の心電図検査に関する研究では、心臓に異常を認める正確な診断が得られたのは、わずか25%だった。全体の50%は正常か異常かはっきりせず、残り25%は「異常なし」という誤った結果が出たという。健常者の心電図検査の大半を「重症」と誤診したという報告すらある。
それでは、医者が心臓病の診断法として心電図検査に依存しなくなっているかというと、現実はその逆で、ますます依存度を高めている。
=====(中略)=====
◆健康診断の本当の目的は?
健康診断のもっとも不吉で危険な隠れた目的は、患者を確保することである。もし健康診断を廃止したら、間借りしている内科医はテナント料を払えなくなる。医者が安定的に集患をはかる方法は、健康診断をおいてほかにない。
キリスト教は「大勢の者が呼ばれ、少数の者が選ばれる」と説いているが、
現代医学教はそれをさらに推し進め、「全員が呼ばれ、大勢の者が選ばれる」という教義を実践している。
実際、かつて定期健康診断の対象は工場労働者や売春婦といった体を壊しやすい職業の人たちに限定されていたが、
今では全国民が年に1回は健康診断を受けるよう奨励されている。
しかし、1930年代からの約半世紀におよぶ健康診断の歴史を振り返ると、信心深く受診した人が長生きしたとか健康だったことを示す証拠はどこにもない。
健康診断にともなう明らかな危険性を考慮すると、むしろ医者を避けてきた人のほうが健康だったように思う
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◆医者が「病気」をつくり出すカラクリ◆
医者が主導権を握っているかぎり、健康と病気の境界をどう定義するかは医者の思惑と利益に左右される。実際、このやり方を使えば、病気の定義を意のままに操作できるのだ。
たとえば高血圧症の診断の場合、正常値ではあるが比較的高い範囲にあるものを「境界型高血圧」と定義すればいい。こうすれば高血圧症を広く定義することができ、降圧剤を処方することが正当化できる。このように数値を操作することによって、病人の数を増やすことができるのである。
身長測定の場合、低いほうと高いほうのそれぞれ1〜2%から5%を「高身長」「低身長」と定義しておき、100人の子どもの身長を測定する。それぞれに該当した子どもには「異常、要精検」と診断できるのだ。
尿、血液、心電図の検査も同様で、正常値の範囲を設定して診断すれば、確実に何%かの人たちに「異常のおそれあり、要精検」と診断できる。
下剤の売上を伸ばしたければ、便秘を「1日1回の排便がない状態」と定義すればいい。そうすれば、国民の大半を便移か便移気味と診断できる。
一方、もし排便を「週に1回でも2回でもかまわない」と定義すれば、「便秘」の該当者はほとんどいなくなる。
異常が認められなくても、医者は病気をつくり出す。100人の子どもを検査して身長、体重、血圧、尿、心電図を測定すれば、統計上、必ず誰かが数値の両端に該当することになる。
したがって、30種類から40種類もの検査をすれば、大半の患者がなんらかの検査で異常と診断され、害を及ぼしかねない一連の医療行為へと誘導される。
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阿部一理 記
食を正し、
精神を安らかに、
環境に気を付けて、
体温を37℃に保つようにしていたら、
免疫が100%はたらいて病知らずになります。
まさに生活習慣病とは言い得て妙であります。
ロバート・メンデルソン医師の同著の
第二章は『なぜ薬を飲んではいけないのか?』
第三章は『手術の9割がムダ』
第四章は『健康でいたければ病院には行くな』
第八章は『病院の倒産を予防する医学』
こんなスゴイ本が全米で30万部のベストセラーになりました。
そしてイリノイ州医師免許委員会の委員長でもありました。