子どもの脳を狂わせる食事 その1

34年も前に『子どもの脳を狂わせる食事の問題』を取り上げた書籍をご紹介致します。そして、その警鐘が益々ひどくなった現実に、私達はうろたえるばかりです。化学物質を、これでもか、これでもかと取り入れ、遺伝子組み換えの作物と、電磁波障害の三重苦で、悲鳴を上げている現代の文明社会は、一回滅亡するしかないのでしょうか!!特に日本人の化学物質と電磁波に対する鈍感さは、海外では信じられない程のレベルの低さです。

『今の食事が子どもを狂わせるーアメリカ上院栄養問題特別委レポートが警告』(今村光一、小野寺暁子共著。主婦の友社刊)ホンのチョット改善したり、気がついて防衛手段をとっている人が、極めて少数はいますが、大半は野放しです。私達の怠慢が今の現実を作っています。こんな社会を残したまま死ねません。死んでも死にきれません、知っていたのに、どうしてもっと手を打たなかったのか!!叫ばなかったのか!!

1984年9月の「まえがき」を読んで慄然とするでしょう。

登校拒否、家庭内暴力、校内暴力などいま社会問題になっているものから、無気力、無関心、落ち着きがない、勉強嫌い、理解しがたい異常行動をする。疲れやすい、食欲不振、自殺願望、親や教師を悩ませているものまで、“困った子”の問題をめぐってさまざまの論議がなされているのは、ご存じのとおりです。

現在の社会がどこかおかしいから、そのために起きる病理現象なのだとか、受験戦争が過酷で子どもの心を狂わせているのだとか・・・少年非行、校内暴力事件は久々に前年の数値を下回ったとはいえその実、問題は解決するどころかますます個人化し、深刻化するように見えます。ゆがんだ心を持った子が家庭内暴力の果てに親を殺してしまう事件、逆に思い余った親が子どもを殺すケースも発生しているありさまです。また、わが子がそうなったのは自分の責任と考えて自殺する母親もいます。

これら一連の事件を見るところはどう考えても社会的病理現象としか言いようがなくなるのは事実です。しかし、どんな病理現象だって正確にその原因が突き止められれば、問題は解決できるはずではないでしょうか?一向に問題が解決に向かう兆しさえないのはなぜか?もしかしたら、われわれはみながみな議論だけはしていても正確な原因を突き止められずにきたのではないか?

ここに一つの貴重なレポートがあります。この問題に徹底的に取り組んだアメリカ上院栄養問題特別委員会(当時マクガバン委員長、以下M委)のレポートです。結論だけ先に言うとこのレポートはこう言っています。

「登校拒否、家庭内暴力、信じがたいような学力の低下などなど現代っ子の心をめぐるさまざまな問題は、実は彼らの心が間違った食事のために狂ってしまったことが原因と結論できる」「えっ?そんなこと?」とだれでも不思議に思うでしょう。しかし、このレポートは調査能力では世界一の機関とされるアメリカ上院がこの分野の多くの専門家たちの頭脳を借りて調査、研究した結果のレポートです。もしかしたらわれわれ日本人は、みなそろって、この大きな原因に全く気づかずにきたのかもしれません。

このレポートはさらにこう言っています。「現代社会に多い添加物などの食品ケミカル、脳の栄養バランスをくずすような加工食品の急増、または食品の過度な加工によるビタミン、ミネラルの不足、こういったさまざまな現代社会に特有の食品環境は、子どもの頭脳の働きも心の働きもくずす要因になっていることがはっきりした、つまり食事のまちがいが子どもたちの心を狂わすほどのものになっているのが現代の社会なのだ・・・。」

同じレポートはさらにつづけて言います。「しかし、食事を改善することで現代っ子の心のバランスをとり戻させることが、そして、その方法もわかってきた」どうやらこのレポートは現代の子どもをめぐる難題解決に最も有力なカギを提供してくれそうです。そう考えたからこそ私たちは今ここにこのレポートを見直すことにしたのです。日本もアメリカも同じ問題に悩んでいます。食品ケミカルの多さなど食事環境はアメリカのあとを追っているのが日本です。「ほんとうかな?」と首をひねる前にまず本書をじっくり読んでみてください。問題のほんとうの姿とその解決の方向を必ず見いだしていただけるでしょう。

1984年9月  今村光一・小野寺暁子

**** 以上 転記 ****

たとえ、この本が絶版でも諦めないで下さい。大勢の人が電話をすれば、出版社が再販してくれたり、電子図書にしてくれたりします。この行動が世界を変えていくのです。何と言ったって、出どころが、アメリカの上院ですからスゴイ!!

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