飲む点滴『甘酒』

我が国や、お隣りの中国、韓国の新型コロナの死者が少ないことが、『異常だ』『奇跡だ』と報道されています。 

一部に、どうも食生活が関係しているのではないかと・・・。健康を語るにおいて、食と心と環境を考慮するのは理の当然であろうと思います。 

  

ギリシャの医聖ヒポクラテスが言う様に『食べ物で治せない病気は、医者にも治せない』(2400年前)と。 

  

発酵食品が、その謎を解くカギになるのではないかと言われ始めています。 

特に湿度の高い、カビに悩まされる日本の自然環境は、発酵食品のオンパレードです。 

味噌、醤油、酢、納豆、ぬか漬け、甘酒、日本酒、鰹節、スルメ、鯟(ニシン)の粕漬、塩辛、等等。 

麹の文化は、湿度のお陰でもあります。 

100年前のスペイン風邪の時に、すでに日本人の死者が少なかったのは、和食と清潔な日本の生活様式が深くかかわっていたと後年研究されたと聞いています。 

獣肉、乳製品をほとんど取らず、穀物を主食に、季節の野菜と海藻と味噌汁と漬け物と魚介類と僅かな鶏卵と緑茶の食文化が和食であります 

今回は、飲む点滴とも言われる『甘酒』を取り上げてみます。 

酒粕(板粕)をお湯に溶いて砂糖を混ぜたもの(インスタント的な甘酒)ではない、本格的な『米麹』を使った甘酒をご紹介致します。 

これだとアルコールが、ほどんど含まれていませんから、ノンアルコールの扱いです。子供たちにも、各種のお料理にも使えてとても重宝します。 

以下は、炊飯器を使った超簡単な方法です。 

◆準備するもの◆ 

もち米1合に対して、麹は200g。 

(お米は、うるち米でも出来ますが、もち米が理想的です。玄米のもち米も手に入りますょ) 

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  1. もち米を炊きます。 
  1. 炊きあがったら60℃くらいになるまで、混ぜて冷やします。 

60℃以上が30分も続くようだと、麹菌の糖化酵素が死滅してしまうため甘くなりません) 

3.冷めたお米に、予めほぐしてあった麹を加えて混ぜます。 

4.フタに菜箸をはさんで温度が上がらないように、内釜にラップをして「保温」状態にします。 

途中で何度か、かき混ぜて1012時間で出来上がります。 

※残ったご飯で作る場合は、水を加えてゆでて、お粥状にして上記の(3)(4)に移ります。 

粒々が気になるようでしたら、すり鉢やミキサーですり潰します。 

※玄米を使うときは、発芽毒(1224時間浸水した後、水を取りかけて炊いて)を失くしてから炊くことに注意して下さい。 

※出来上がった甘酒は、冷蔵庫で約1ケ月は保存出来ます。 

※お砂糖を使わない煮物やスイーツとして、小豆の煮たものと合わせるなど、応用編は、いろいろと工夫してみて下さい。 

※結局、麹が作り出した酵素の働きにより、お米に含まれるデンプンが分解され、甘味を感じるブドウ糖が作られるのです。 

※この手作り甘酒は、日本酒のように酵母の作用を受けていないので、アルコールは含まれていません。酒粕使用のインスタント派は、少量とはいえアルコールが含まれていますので、子供には要注意です。 

※疲労回復、美肌には、特に効果が大きいと言われています。 

※甘酒の起源は、なんと古墳時代に遡ります。古くは一夜酒(ひとよさけ)と呼ばれていました。江戸時代は夏の夜だけ「甘酒売り」たちが活躍していました。因みに『甘酒』の季語は『夏』なのです。 

※良い塩を加えて飲むことを忘れないでください。塩の量は、美味しいお味が適量ということです。 

※糖質の取りすぎを心配するより、糖質の質を気にする方が重要です。栄養学的には、サトウキビの白砂糖も、玄米の糖質も同じモノと考えて、よく角砂糖何個分と表記されますが、これは全くおかしな話です。 

 動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を一緒くたにしているので同じで、全く別物と考えなければ健康のための真の栄養学とは言えません。 

  

そういう意味でも、糖質制限の風潮は、由々しき問題だと思います。親友の石原結實(ゆうみ)医師『糖質制限はなぜ?』を是非ご一読下さい。 

 

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